一日葬を行う場合、寺院への理解が必要となる点に、注意が必要です。仏教のお葬式は基本的に、お通夜から火葬まで一連の流れがあることを前提としています。お通夜にも宗教的にきちんとした意味があり、故人様とご遺族様が最期の夜を過ごす大切な時間です。僧侶の中には、お通夜を行わないことへの理解が得られないこともあり、お寺との付き合いのない方の場合問題ありませんが、菩提寺をもつ場合は、お寺に事前相談にいくことをおすすめします。
また、特に首都圏では、ご遺族様以外の友人・知人・会社関係者は、昼間に都合がつきにくいためお通夜に弔問するケースが多くなります。このような方々は、通常昼間に行われる葬儀や告別式に参加することが難しく、故人様のお顔を見られないまま火葬が終わってしまいます。そのため、場合によってはお葬式が一通り終わった後に、ご自宅に弔問に訪れる人が増える可能性があることに注意が必要です。